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編み物

 

父が最近

「手袋しても手が冷たい」と

毎日のように言い

外出が億劫になるような

ほどだったので

 

ハンドウォーマーを

編んでプレゼントしました。

編み物は

10年以上ぶりでした。

 

私は大雑把な性格だと

思っているのですが

 

時々細かいことに

すごくこだわります。

 

そんな性格からか

 

編み目が少しでも

緩んだり乱れたりするのが

とても嫌で

 

時には

キツく編みすぎて

失敗することが

あったりしました。

 

ちょうど

去年の今頃は

 

母が家でずっと

編み物をしては

友人や親戚に

プレゼントしていました。

 

私もいくつか

編んでもらったのですが

 

使っている糸の

色味がいまいちだの

編み目が乱れているだのと

 

母に色々と

注文をつけたことを

思い出しました。

 

母は

「だたの暇つぶしだし

気に入らなかったら

捨ててくれたらいいから」

と言いました。

 

 

私が

少し雑な仕上がりだなと思った

その作品を

 

受け取った人達は

とても喜んでいました。

 

そのことを

編んでいる最中に

何度も思い出しながら

 

その時

自分の手元が

結構雑になっていても

許せる自分に

気がつきました。

 

自分の性格に

ひとつ変化が訪れたこと

 

そして

最近忙しくて

母のことをゆっくり

思い返しておらず

 

久しぶりに

じっくりと懐かしみ

悲しみもまた少し

癒されたこと

 

これは

母が贈ってくれた

クリスマスギフトだったんだと

思います。

 

珍しくふと

編み物をしようと

思い立ったことは

空から仕組まれていたのかなぁ

なんて。

 

そして父は

 

思った以上に喜んでくれて

 

尚更嬉しかったです。

 

 

 

追伸:

 

押入れの奥から

毛糸を引っ張り出したら

一緒に出てきました。

ある本に載っていた

アラン模様の手袋に

一目惚れして

編みました。

 

元々は

五本指の編み図を

ミトンにしたくて

わざわざ編み図を

書き直しましたが

 

結局

とても複雑な編み方に疲れて

片方完成したところで

断念してしまいました。

 

我ながら

とても上手にできたと

思っていたのですが

 

よく見ると

 

結構雑だな(笑)

 

もう片一方を

きっとこれから先も

編むことはないでしょう。

 

惜しくて

処分できなかったのですが

今回なんだか

決心できました。

 

ほどいて

さらに雑な何かを作ろうと

思います。

 

 

 

最後は母の作品。

 

毛玉ができて

使いにくいですが

大切にします。