母は生前
「死んだら
お墓はいらない。
どこかの海か川にでも
撒いてほしい。」
とよく話していました。
今年
三回目の命日を
迎えるにあたり
ようやく
散骨することにしました。
まずは
粉骨作業をしてくれる
業者さんを調べて
出向きました。
機械と手作業があり
私は手作業を選びました。
初めに少し
やり方を教えていただき
大きな専用の鉢で
少しずつ何度かに分けて
すりつぶしました。
なんともいえない
気持ちで始めましたが
続けているうちに
無心になりました。
骨は思ったよりも
あっけなく崩れ
1時間半程で全て
サラサラとした粉に
なりました。
綺麗な粉になった骨は
水溶性の
真っ白な紙に
包んでくださいました。
後から
聞いた話ですが
通常は
初めだけ家族が行い
その後は業者さんが
されるそうで
最後まで一人でやる人は
なかなかいないそうです。
そして後日
叔母が探してくれた海へ
叔母の家族と共に
行きました。
梅雨時で
雨が心配でしたが
幸いにも晴れて
青く澄んだ海に
出会えました。
一人一つずつ
白い袋を海に放ちました。
母の粉骨は
サッと白くなり
一瞬にして透明に
海へ溶けていきました。
最後の一つは
母の大好きだった
お酒とともに
流しました。
私の涙も
たくさん流れました。
シーズンオフで
まだ人気もなかったので
ゆっくりと
お別れができました。
とてもいい場所を探してくれた
叔母に感謝です。
お葬式よりも
たくさん出たのは
三年経って
心に少し余裕が
できたのだなと
思いました。
形がなくなっても
毎日お水と線香を
お供えすることは
変わりないのに
やはり
寂しいものです。
でも
泣けてまたひとつ
前に進めた気がします。
何より
自宅で看取り
葬式は歌って見送り
海に還し
自分の手で
母の供養ができたことは
とても
ありがたいことでした。
そして
私も死んだら
同じ海に撒いてもらえたら
とても幸せだと
強く思いました。
ちょうど明日が
母の命日なので
記録として
ブログに綴らせていただきました。
あからさまな表現で
心を痛めた方がおられたら
申し訳ありません。
読んでくださって
ありがとうございました。
コメントをお書きください
松井南風 (水曜日, 05 7月 2023 02:52)
明日香さん、ステキなお母さんの供養をなさいましたね。自然に帰してあげるのは、やはり命の源、海が似合います。これからも天国のお母さんに、あなたの歌を聴かせてあげてください。
みよしたつや (水曜日, 05 7月 2023 06:27)
明日香さんの心のいっぱいこもったお別れですね。
山下貴美子 (水曜日, 05 7月 2023 06:51)
お母様もきっと喜ばれていると思いますよ。
私の兄も、釣りが好きで、生前よく釣りに行っていた海に粉骨しました。
素敵なお話をありがとうございます。
橋本絹代 (水曜日, 05 7月 2023 07:08)
明日香ちゃんが生まれて来てくれて
こんなにやさしい
娘さんがそばにいてくれて。
お母様は
とてもとても
しあわせ。
安心して
見守っておられると思います
素敵なお話
ありがとうございます
脇 了一 (水曜日, 05 7月 2023 07:35)
明日香さん
散骨されたこと初めて知りました。お母様には生前ほんとお世話になり、今でも懐かしくて、有難い気持ちでいっぱいです。お酒も好きでしたよね。
最大の親孝行されましたね。
末次尚子 (水曜日, 05 7月 2023 09:04)
明日香さん
透き通る海に最愛の娘の手で送り出してもらえて、お母さま天国でうれしくほほえんでおられますね。生前も娘の愛に包まれてお幸せだったことでしょう。明日香さんの淋しさや悲しみが少しでも癒されますよう心よりお祈りいたします。
中野麗奈 (水曜日, 05 7月 2023 09:34)
1時間半かけて、明日香さんお一人での手作業。。。最後の最後まで、愛がこもっているなぁと、胸がいっぱいになりました。
お天気に恵まれて、キラキラ綺麗な海ですね。
明日香さんの手で自然に返してもらって、お母さんは本当に幸せだなと思いました。
そんな明日香さんをいつまでも応援しています☆
村田尚司 (水曜日, 05 7月 2023 23:04)
一つの区切りを終わられ、これから進む道が明確になったようは文章だと拝察させていただきました。
お母様の御心のご冥福をお祈りし、さらなる詩の世界を観せていただけることを待ち望んでいます。
大津屋あやこ (木曜日, 06 7月 2023 00:41)
形がなくなると寂しくなりますね。
でもお母様が望まれていた形での散骨、とても喜んでおられると思います。
この先も形はなくとも、明日香さんのすぐ近くでいつも見守ってくださってると思います。
いつも明日香さんの歌声を聞いておられると思います。
清水明日香 (木曜日, 06 7月 2023 13:29)
南風さん
コメントありがとうございます。
これからも時々母を思って歌います。
三好さん
せめて心だけは込めました。
きみちゃん
お兄さんも海に還られたんですね。
今頃釣り三昧で
きっと喜ばれていますね^^
絹代さん
命のめぐりあわせに感謝ですね。
さみしくなった時も
母が見守ってくれると思って
がんばります♪
脇さん
このような形でご報告となってしまい
失礼しました。
またしおやで一緒に献杯してください♪
末次さん
お心遣いに感謝します。
私も幸せでありがたいです。
麗奈ちゃん
生前もその後も
母のこと気にかけてくれて
優しい気持ちをありがとう。
私も麗奈ちゃんのこと
応援してるよー!
村田さん
コメントをありがとうございます。
はい新たな意欲で創作がんばります!
あやこさん
はい、きっといつも
側にいてくれていると
ありがとうございます^^
竹迫一郎 (木曜日, 06 7月 2023 15:59)
もう丸2年も経たれたのですね。お母さまも明日香さんと叔母様に送られて喜んでいらっしゃると思います。明日香さんのご健勝とますますのご活躍をお祈りします(なかなかタイミングが合わずライブに伺えておらず申し訳ありません)。
堤 俊昭 (木曜日, 06 7月 2023 20:36)
本当にお母様の最高の供養でしたね‼️
清水明日香 (土曜日, 08 7月 2023 13:31)
竹迫さん
3年が経ちました。コメントありがとうございます。またどこかでお会いできるといいですね♪
堤さん
ありがとうございます。
Hiromi (金曜日, 21 7月 2023 23:03)
手作業から色々な思いが詰まった素敵な散骨で読んでいて泣きそうになったよ。
そして散骨希望、おばちゃんらしいなと思った。
綺麗な海でおばちゃんも喜んでるね☺️いつか仏壇に手を合わせに行きたいなぁ�
清水明日香 (月曜日, 31 7月 2023 21:46)
Hiromiちゃん
コメントありがとう!母のこと思い出してくれて嬉しいです。またほんと会いたいよ!
田村世津子 (日曜日, 19 11月 2023 08:11)
散骨・・・その人自体が本当に無に返るって事なのだと思いました。
お母様の散骨までの様子、ひとつの物語のようでした。
親孝行ができましたね。
お墓がありその中に骨があるとしても滅多にお参りにも行かない、年月が過ぎれば墓じまいの問題とか、それまでの法事などの手配の煩わしさ・・・残った人は悲しみやその人の思い出よりそれらの負の感情が先に立っているように感じました(あくまでも私個人の考えです)